米つぶ : 店長又配達に出たまま、しばらくかえってきませんだしたが、
何処へ、いってたんですか?
店長 : 実は、平岩まで行ってきたんだけど、洞門の中を走っている内に、洞門の外のことが、
気になってね
米つぶ : それでまた、いつもの癖ですね。
店長 : そーなんだよ。
今は、洞門がつながったお陰で、冬でもスイスイ走れるけど、30年位前は、洞門と洞門の間で
雪崩がついたりして、大変だったんだよ。
米つぶ : 店長は、雪崩には会わなかったんですか。
店長 : スノーシャワーと言って、冷え込んだ夜中に、表面の軽い雪が、滑り出したのに
巻き込まれて、あわてたことがあったけど、運よく次の洞門へ飛び込んで、セーフだったことが
あるよ。
目の前の視界が、突如消えるんだ。ひざか震えてとまらないんだ。
白馬への配達の帰りだったけどね。
米つぶ : そんな夜中まで、白馬で何してたんだろうね?
店長 : 当時の白馬は、ものすごい活気で、若い人であふれていたんだよ。
雪崩の危険もその時は、忘れてしまってね。昔の峠道の葛葉峠に差し掛かると、我に帰るんだが
時すでに遅しだ。
米つぶ : 昔話が、長くなりましたが、私も一緒に店長ののぞきにつきあいましょう。
店長 : 姫川の谷底には、雪崩のなごりが、スノーブリッジになって残ってました。
こんなブロックに、やられなくて幸いでした。
米つぶ : こんなひどい崖の下に、国道148号線があるなんて知らなかったな。