店長 : 室堂に到着しますと、山の崩壊と浸食で出来た、大きな窪地にいることがわかります。
要するに室堂は、大きな大きなお椀の底に当たるわけです。
そこで誰でもが思うことは、 このお椀のふちまで這い上がったら、向こうには
何が見えるだろうか? と いうことです。
2時間で、雄山のてっぺんに到着して、峰本社でお祓いを受けるのが、当たり前ですが
500円かかりますので、鳥居の前でぺコンと頭を下げただけで、鳥居の横を通り過ぎ
立山最高峰 3015メートルの大汝山に、向かいます。
ここからが、お椀の淵を歩くの、本番です。
ここまで来たら、あとは尾根道を下るだけと、高をくくっていましたが、なんと結構な上り下りが続きます。
ガスが出始め、天気だけが下り坂
黒部渓谷へ落ち込んでゆく谷を横目に、進みます。
ガスが晴れれば目の前に、剣岳の雄姿がドーンと見えるはずなんですが、 残念です。
ハイマツ地帯に入り、ガスも出た、となるとそろそろ出そうだぞと、言っていると
やはり出ました。 雷鳥です。
こちらは、雌の雷鳥 立山の砂を浴びて、身づくろいです。
こちらは、雄の雷鳥 イワカガミをあしらってにくい演出で、登場です。
雷鳥と出会ったのが内蔵助平あたり、なぜかこの辺から、足取りが重めとなる。
真砂岳 別山 を通過して、剣御前小屋に到着するころには、雨粒を感じるようになる。
それでも、あとは室堂に向かって雷鳥沢を、下るだけ。
雷鳥沢のこの雪渓、30年も前に滑ったよななんて、若かりし頃を思い出しながら
下っては見たが、いくら降りてもお椀の底に到着しません。
調子よさそうなのは、南アルプスの水を飲んだ、このおじさんだけ!!!
しかも、履物は長靴で、雪渓の上はもってこい
下りも、いい加減いやになっても、お椀の底には、まだ遠い。
下り続けること、1時間 雷鳥沢は、右寄りの尾根、やっとの思いで下りきって振り帰ると、
剣御前小屋は雲の中
ここで一安心と思いきや、驚愕の事実を突きつけられることになりました。
目の前の坂を、もう一度登らないと室堂ターミナルには、たどり着かないという現実に直面です。
キャンプ場の向こう側の坂を、上らないと終わらない。
人生、山あり谷あり 生きてる以上は、仕方ない。 むつむつ登ろうか。
スタートは、先頭だったのが、びりになり、いやいやついて行きながらの1枚。
みくりが池を通り越せば、あと10分で、室堂ターミナル
そして、感動の1枚を撮り終えて、到着です。
朝、室堂ターミナルを、8時15分出発 一周回ってもとにたどり着いたのが、午後3時15分
ちょうど7時間の周回でした。
この間、セブンイレブンのおにぎりを5個、カロリーメイト1箱、水1リットル
ご苦労様でした。