「剱岳(ツルギダケ)」と言う山をご存知ですか?
剱岳は北アルプスの立山連峰にある山で、昨年6月に公開された映画 『剱岳 点の記』 の「剱岳」です。
古来その険しさから「針の山」、宗教上の理由から登ってはならない「死の山」といわれてきた前人未到の山。
「弘法大師が登頂できなかった」など、数例の登山の記録や伝説が存在するそうです。
今でも日本国内で「一般登山者が登る山のうちでは危険度の最も高い山」とされています。
剱岳の初登頂を成し遂げたのは、明確な記録によると明治40年、陸軍参謀本部陸地測量部の測量隊。
その測量隊が出した標高は2998.02m。
現在の技術(GPSなど)での測量結果は2998.42m。
その差はわずか40cm。
103年前の測量技術は現在のGPSに匹敵することはもとより、
当時の測量隊は測量のための機材を担いで前人未到の「死の山」に登ったのです。
そしてその功績が 「剱岳 点の記」 として語り継がれているということなのです。
最後に、その測量隊が剱岳山頂で見つけたものがひとつ。
それは修行僧や修験者がもつ杖「錫杖(シャクジョウ」の頭の部分と、鉄剣。
これにより、前人未到とされていた剱岳は~前人既到~ということが分かりましたとさ。
(山頂で発見された錫杖....のタイピン)